◆2/27 『完全復刻版 影・街』



『影』と『街』の創刊号が小学館クリエイティブから完全復刻された。限定版で価格も3600円+税とかなり高額だが、必読である。もちろん、これは劇画誕生以前のことであるが、貸本マンガのすばらしさと劇画誕生への経緯を垣間見ることができる。とにかく、辰巳ヨシヒロと松本正彦の作品はすばらしい。

付属の解説小冊子「『影』『街』読本」には、さいとう・たかをインタビュー(内容については異議あり!だが)と松本・辰巳対談、中条省平氏の解説、当研究会会員の、ちだ・きよしの『影』への思いが掲載されている。資料として掲載された「劇画関連年表」は私たちが作ったものに成瀬正祐氏が手を入れたものだ。

貸本マンガに関心がある人たちにはぜひ手にとってもらいたい一冊である。(H)




◆12/01 『江戸大変録』鈴木光明

2007年春に、上野不忍池骨董市で購入。千数百円だったと記憶している。
鈴木光明氏のデビュー作だ。
表4の奥付には発行年月日は記載されていないが、作品の最終コマに「1953.6.7」と書かれており、たぶん1953年の発行だろうと思われる。
このような貴重な本が、わずか千数百円で手に入るとは!
月刊マンガ誌の付録にまじって売られていたのだが、骨董業者はサイズがB6ということもあり、雑誌のたんなる付録と思ったのだろう。私はこれを買って、逃げるようにその店を離れたのであった。
以下、奥付のデータを記載する。

定価 六十円
著者 日昭館編集
東京都千代田區神田神保町一ノ四四
発行者 石橋國松
東京都北區中里町四〇〇番地
印刷者 谷口満宏
東京都□□□□□□□*ノ四四
発行所 株式会社 日昭館書店
電話番号 (25)五八一七番

*□は判読できず。まさに遺跡からの出土である。 (H)



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